【哲学書】2021・3・12
2021年03月12日
今朝の読書は哲学書。
今朝は哲学書を読んで哲学しました。
読んだ哲学書は、
『むかしむかしあるところに哲学者がやてきた。』(高橋書店)
著:小川仁志
イラスト:おほ しんたろう
昔話脚本:谷口 崇
日本の昔話を題材にして哲学する本です。
第一章の昔話は「桃太郎」です。
第一話:その桃だれのもの?
第二章:鬼退治に行くのは運命か
第三章:桃太郎のリーダーシップ
第四章:鬼はほんとに悪なのか
第五章:桃太郎は正義のヒーロー?
やってきた哲学者は、
第一章:ジョン・ロック
第二章:ジャン=ポール・サルトル
第三章:ニッコロ・マキアヴェッリ
第四章:ルネ・デカルト × ブレーズ・パスカル
第五章:アリストテレス
語られる哲学は、
第一章:所有権
第二章:実存主義
第三章:君主論
第四章:我思う思う、ゆえに我あり × 繊細の精神
第五章:正義
少し引用します。
実存主義は、自分で人生を切り拓くべきだという主張です。
サルトルはこれを、
「実存は本質に先立つ」と「表現しました。
実存とは存在のことで、
本質とはあらかじめき決められた運命みたいなもの。
つまり、人間は物と異なり、
生まれつき用途が決まっているのではなく、
自分次第で運命を変えていけるのです。
(中略)
サルトルの主張は、
人間の無限の可能性を讃えようとする態度そのものです。
桃太郎は、
「桃太郎」として生まれたから「鬼退治」に行かなければならなかったのではなく、
自分の意志で「鬼退治」に行ったということでしょう。
桃太郎の前には無限の可能性が広がっているので、
桃太郎は「鬼退治」に行かない選択肢もあった。
第五章で言いたいことは、
「人間は自ら人生を切り拓いていくべきだ」ということのようです。
今朝の私に第二話が最もなじんだので、
今朝の「哲学」に取り上げました。