【胸が締めつけられる】2021・3・15
2021年03月15日
昨日から読み始めた小説、
窪 美澄『ははのれんあい』(角川書店)
結婚、妊娠、出産、子育て、パート・・・。
幸せだった家族、親子、夫婦にひずみが生じていく。
前半はそんな話です。
だんだん居たたまれなくなります。
次第次第に胸が締め付けられてきます。
実家の母親からは、
大量の紙おむつとミルクが送られてきます。
姑は自分が縫った布おむつをせっせと持ってきます。
布おむつなんて洗うのも畳むのも大変でしょうに。
紙にしなさい、紙に。(実母)
でも、こんなにいいものがあるんじゃ、
もうこれはいいね。
孝雄の子どもが生まれたときにでも使ってもらおう。(姑)
母さんのおむつじゃないんだ。(夫)
子どもが、しかも、一歳の子がいるなんて、
すぐに休むだろう。
仕事はあまりできなくてもいい。
毎日、きちんと同じ時間に来てくれる人が欲しいんだ。(店長)
そうまでして仕事するのか。(夫)
智久さんと結婚したこと、
いつか後悔するよ。(実母)
こんなに可愛い子を保育園なんかに放り込んで。(実母)
河野由紀子は次第次第、
しかし確実に追い込まれていきます。
身体的にも精神的にも・・・。