【うた】2021・3・28
2021年03月28日
今日の新聞から。
心に刺さった「うた」をいくつか。
おじいちゃんち貧乏なのと訊く孫に そうだと言えば落胆の顔 (盛岡市)舟山治男
原爆に父母を失い米兵の妻とし生きて今日逝きし友 (アメリカ)ソーラー泰子
正規にも妻にも母にもならなくて わたしはわたしと言えないでいる (北九州市)川野佳奈
(朝日新聞「朝日歌壇」より)
昨日の新聞から、
心にしみた「うた」をいくつか。
見合ひ終へあなたの母から門前でゆすらの紅実(あかみ)てのひらにうく 福井県 杉崎康代
せんせいと子らから呼ばれ振り返り実習生は先生となる 長野県 木下玲奈
七限の書道の授業は「実」の文字 最後の払ひに力を込める 新潟県 藤井大豊
(朝日新聞の記事「歌会始の儀」より)
出ていけと思ったこともあったっけ 行ってしまった欅(けやき)のむこう 俵 万智
(毎日新聞「余禄」より)
「余禄」から引用します。
教え子が巣立った。
時にはぶつかることもあったけれど。
先生の感慨がにじむ。
俵さんはかつて高校の教壇に立っていた。
昨日の新聞から、
「うた」ではないが「うた」に聞こえる一文。
先生の仕事は楽しく、
子どもは面白く、
学校は(世間で言われているより)もっと素敵なところ
(毎日新聞の書評『低学年担任のためのマジックフレーズ』明治図書より)