今日の新聞から。
心に刺さった「うた」をいくつか。
  おじいちゃんち貧乏なのと訊く孫に そうだと言えば落胆の顔 (盛岡市)舟山治男
  原爆に父母を失い米兵の妻とし生きて今日逝きし友 (アメリカ)ソーラー泰子
  正規にも妻にも母にもならなくて わたしはわたしと言えないでいる (北九州市)川野佳奈
                               (朝日新聞「朝日歌壇」より)
  
昨日の新聞から、
心にしみた「うた」をいくつか。  
  見合ひ終へあなたの母から門前でゆすらの紅実(あかみ)てのひらにうく 福井県 杉崎康代
  せんせいと子らから呼ばれ振り返り実習生は先生となる  長野県 木下玲奈
  七限の書道の授業は「実」の文字 最後の払ひに力を込める  新潟県 藤井大豊
                             (朝日新聞の記事「歌会始の儀」より)

  出ていけと思ったこともあったっけ 行ってしまった欅(けやき)のむこう  俵 万智
                                   (毎日新聞「余禄」より)
「余禄」から引用します。
  教え子が巣立った。
  時にはぶつかることもあったけれど。
  先生の感慨がにじむ。
  俵さんはかつて高校の教壇に立っていた。

昨日の新聞から、
「うた」ではないが「うた」に聞こえる一文。
  先生の仕事は楽しく、
  子どもは面白く、
  学校は(世間で言われているより)もっと素敵なところ
           (毎日新聞の書評『低学年担任のためのマジックフレーズ』明治図書より)