『父と暮らせば』という映画がありました。
宮沢りえと原田芳雄でした。
原爆で亡くなった父親が現れて、
娘に好きな人ができるまで、
陰になり陰になり娘に寄り添います。
娘が父親に何度か言う言葉が、
もうずいぶん前に観た映画なのに、
心に温かく残っています。
「ありがとありました」

『母と暮らせば』という映画がありました。
吉永小百合と二宮和也でした。
原爆で亡くなった次男が現れて、
息子の世話を焼くことで、
母親はささやかな生きがいを見つけます。

母の葬儀に、
母と次男が現れて連れだって去って行きます。
確かそんな結末でした。
ただ、
不思議過ぎる展開の中、
次男の婚約者だった黒木華だけが、
二人の気配を感じるところが、
ある温もりをもって心に残っています。

娘と暮らしても、
日々の営みに大きな変化はありませんが、
確実に言えることは、
灯ともしごろが温かいということ。

娘と暮らせば灯ともしごろが温かい。