今月号の「新潮」に、
三島由紀夫の「400字小説」が載っています。
「恋文」という掌編です。
旬1

今まで一度も単行本等に収められたこともなく、
最新の『決定版三島由紀夫全集』にも未収録などなど、
最初の新聞掲載以外、
まったく人の目に触れなかった作品だったそうです。

発売中の月刊誌なので、
内容には触れませんが、
発見者の斎藤理生さんが、
小説よりはるかに長い解説を書いておられます。
齋藤さんの執念、緻密さがうかがえる解説です。

小説の最後の四行から、
この家族の実相を読み解く、
なんたる洞察!

ああ、こういう小説だったのか?
大いなる驚きと感動がありました。