娘の発案、
娘の費用で、
何年ぶりかで、
仕出し料理を頼みました。

食卓が華やぎました。
顔が心が華やぎました。

30年前の「坂本屋」の新年宴会を思い出しました。
場所は大橋館でした。
宴たけなわのころ、
階下の道から「どう」を叩く音が、
賑やかに聞こえました。

ちょうど、
あのときの華やぎのようでした。

久しぶりの華やぎなかで、
この顔ぶれがそろって、
こうして華やぎの宴(うたげ)をすることは、
これが最後だろうなと思いました。

いくつもの偶然や必然や、
いくつもの思いや体調が、
微妙に重なり合った奇跡のおかげで、
可能になったひっときでしたから。

でも、
その思いは、
口にしないで胸におさめました。
花2
宍道湖1並木1並木1