昨日のラジオ、
マヒナスターズを特集していました。
何曲めだったか、
田代美代子が一緒に歌っていました。

Youtubeを探したら、
昭和43年の映像が見つかりました。
「愛して愛して愛しちゃったのよ」
田代美代子は25歳、
私は高校1年生でした。
  ♪生きているのが つらくなるよな長い夜
  ♪こんな気持ちは 誰もわかっちゃくれない
「ちゃ」はほんど無声音です。
そこがなんとも魅力的です。

何度も何度も再生して、
ああ、この人のこと好きだったんだ!
って心にしみて思いました。

二十数年、借りっぱなしの本を、
今朝やっと読み終えました。
山名美和子『光る海へ』(新人物往来社)
旬1
東京都、埼玉県で公立学校教員を経験してから、
作家活動をした人だそうです。
そんな雰囲気を感じる文体です。
「直吉」が娘の「梨江」に語る場面があります。
  売れ筋を常に見直せ。
  いい品を買い付けること。
  あこぎな売りさばきをしちゃならん。
  わしが言いきかせるのは、これだけだよ。

梨江が答えます。
  これだけって言うけど、
  商いのおおもとだわ。

全編通じて流れる商魂です。

一度、
まだ読み終えないまま、
読めそうにないから返そうとしたら、
  そのまま持っていてください。
  その方が私は嬉しいです。

やっと読み終えても、
もはや返せないかなと思います。
ずっと持ち続けていようと思いました。

そう思ってみて、
この人のこと好きだったんだ!
って心にしみじみ思いました。