【ハイネ】
『おりおりの記』の中に、
  ハイネに兄のような親しみを持って交友したというカール・マルクスは、
  そのハイネを詩人の直感力を持って世界をみる、
  と評した・・・
      (「幼児のことば・哲学者の言辞」より)
という一節がありました。

大学生のころ、
その当時よく歌われていた歌を口ずさんでいたら、
一緒に歩いていた友人が、
「それは何の歌か?」と尋ねました。
芹洋子の歌う「四季の歌」だと答えて、
いちばん好きな三番を歌いました。
  ♪秋を愛する人は 心深き人
  ♪愛を語るハイネような 僕の恋人

彼が言いました。
  うん、いい歌だ。
  ハイネが出て来るならいい歌だ。

彼は熱心な学生運動の活動家でした。
そして、
ハイネとマルクスの関わりを、
それはそれは熱く語りました。

そんな遠い昔を思い出しました。