【おりおりの記(3)】2021・5・21
2021年05月21日
【トゲ】
「保育・幼児教育の先覚者・倉橋惣三氏」の文章が引用されていました。
読みながら「トゲ」のように心に刺さりました。
わたしたちの目にとげはないか。
わたしたちの言葉にとげはないか。
わたしたちの気分にとげはないか。
・・・幼児の心の膚は、
その軟らかい皮膚よりも軟らかい。
わたしたちにほんの小さな一つのとげがあっても、
直ぐいため傷つけず措くまい。
・・・或る朝、
幼稚園の垣に薔薇を植えている植木屋と立ち話をしながら、
その薔薇のとげよりも、
自分のとげが気になりだしたわたしでもある。
(「柊(ひいらぎ」より)
講演の後、
間(ま)を置かずに送られてくる感想文の中に、
中村の言葉にはトゲはあると書かれることがあります。
一度や二度ではありません。
「講演うけはいいかもしれないが、そんな話は当事者にはトゲのように刺さる」
と書かれたこともあります。
講演に限らず、
日々の会話や、
メールやラインでも、
言葉のトゲで、
ひとの心を傷つけているのだろう・・・、
そんな気がします。
自分のトゲがチクチクと気になり出しました。