【トゲ】
「保育・幼児教育の先覚者・倉橋惣三氏」の文章が引用されていました。
読みながら「トゲ」のように心に刺さりました。
  わたしたちの目にとげはないか。
  わたしたちの言葉にとげはないか。
  わたしたちの気分にとげはないか。
  ・・・幼児の心の膚は、
  その軟らかい皮膚よりも軟らかい。
  わたしたちにほんの小さな一つのとげがあっても、
  直ぐいため傷つけず措くまい。
  ・・・或る朝、
  幼稚園の垣に薔薇を植えている植木屋と立ち話をしながら、
  その薔薇のとげよりも、
  自分のとげが気になりだしたわたしでもある。
                 (「柊(ひいらぎ」より)

講演の後、
間(ま)を置かずに送られてくる感想文の中に、
中村の言葉にはトゲはあると書かれることがあります。
一度や二度ではありません。
「講演うけはいいかもしれないが、そんな話は当事者にはトゲのように刺さる」
と書かれたこともあります。

講演に限らず、
日々の会話や、
メールやラインでも、
言葉のトゲで、
ひとの心を傷つけているのだろう・・・、
そんな気がします。
自分のトゲがチクチクと気になり出しました。