昨日の昼下がり、
久保田豊和『畑仕事の十二カ月~暦に学ぶ野菜づくりの知恵~』(家の光協会)の、
「五月~よい苗を育てよう~」を読んでいて、
畑仕事だけでなく、
初めて知ることが実に多いなあと思いました。

「和風(わふう)は河谷(かこく)いっぱいに咲く」
宮沢賢治の言葉だそうです。
知らなかった。

「明鏡 国語辞典」(大修館書店)によると、
  わふう【和風】おだやかな風。ふつう春風をいう。
知らなかった。

宮沢賢治の詩が紹介されていました。
     雲の信号
  ああいいな せいせいするな
  風が吹くし
  農具はぴかぴか光っているし
賢治らしいなと思いましたが、
知らなかった。

苗選びを書いた個所に、
「ナーサリー」という語が出てきます。
  種から苗に育てる過程がいちばん大変なのです。
  英語では保育園のことをナーサリースクールといいます。
  ナーサリーとは育苗場のこと。
  子育てが大変なのは植物も人間も同じです。
知らなかった。

研究社の「ライトハウス英和辞典」によると、
  nursery 1.託児所、保育所  2.苗床、育種場
“nurse”の派生語だと思われます。
ちなみに“nurse”は、看護師ですが、
古風な言い方として「子守女、保母、乳母(うば)」も挙がっています。
知らなかった。

「苗を植えてよい時、悪い時」から少し引用します。
  定植は、
  あなたの大切な野菜が保育園(ナーサリー)を卒園し、
  幼稚園(キンダーガーデン=子どもの庭)に入園する大事な時です。
  天候や時間に気をつけましょう。
    ●雨の日には植えない
    ●午後、とくに夕方には植えない
    ●風の強い日に植えない
  「そんなこといったら植える時がない」
  と思うかもしれませんが、
  野菜の気持ちになってみましょう。
  今まで暖かい温室の中で育っていたのです。
  雨の日には気温が下がります。
  急に寒さに当てると、
  野菜だって風邪をひきますね。
言い得て妙です。
子どもが新しい環境に入る時は、
心身に負担のかからない方が良いのは至極まっとうなことかなと思いま。

来月の保育園での講演で、
このこと話題にしようかなと思いました。 
旬1