【我が身を映す鏡】2021・5・28
2021年05月28日
昨日の読了本は、
大崎 梢『よっつ屋根の下』(光文社)
父は寝癖のついたばさばさの髪を動かし、
うんうん、そうかそうかと、
うなずきながら聞いてくれた。
こういうこと、あんまりしなかったなあと思います。
孤高の決断は賞賛に値する。
こういう決断も、あんまりしてこなかったなあと思います。
けれど彼はまっすぐ動いた。
やらずに諦めることのできない人だ。
うまくいかなければ傷つくだろう。
動いたゆえの代償を払わされることもある。
でも川の流れのように、
誰にも止められない。
そして流れ着いた先で、
自分らしく生きようとする。
こんな人生を送りたかったなあと思います。
読書は、
正面であるか反面であるかは別にして、
我が身を映す鏡だなあと思った次第です。