昨日の読了本は、
大崎 梢『よっつ屋根の下』(光文社)
旬1
  父は寝癖のついたばさばさの髪を動かし、
  うんうん、そうかそうかと、
  うなずきながら聞いてくれた。
こういうこと、あんまりしなかったなあと思います。

  孤高の決断は賞賛に値する。
こういう決断も、あんまりしてこなかったなあと思います。

  けれど彼はまっすぐ動いた。
  やらずに諦めることのできない人だ。
  うまくいかなければ傷つくだろう。
  動いたゆえの代償を払わされることもある。
  でも川の流れのように、
  誰にも止められない。
  そして流れ着いた先で、
  自分らしく生きようとする。
こんな人生を送りたかったなあと思います。

読書は、
正面であるか反面であるかは別にして、
我が身を映す鏡だなあと思った次第です。