【ちいさなかみさま】2021・6・3
2021年06月03日
石井光太『ちいさなかみさま』(小学館)を読みました。
「まえがき」から引用します。
人は、
心の中にロウソクのような灯火(ともしび)をつくり出して生きているものだ。
(中略)
この灯火は場合によっては希望と名づけられ、
場合によっては夢と名づけられ、
また別の場合には勇気と名づけられる。
(中略)
私は、
この灯火をあえて「ちいさなかみさま」と読んでいる。
かみさまと呼ぶのは、
宗教ではなくても、
人を導いてくれるものとしては同じだと思うからだ。
希望や夢や勇気は、
名前のないかみさまといえるのである。
(中略)
世界は厳しく、矛盾に満ちていて、残酷だ。
それでも、
人は命ある限り生きていかなければならない。
その時、
人はどんな光を胸に灯し、
よりどころとして人生の道のりを進んでいくのだろう。
23編の物語は、
「ちいさなかみさま」の「ちいさなおはなし」でした。