石井光太『ちいさなかみさま』(小学館)を読みました。
旬1
「まえがき」から引用します。
  人は、
  心の中にロウソクのような灯火(ともしび)をつくり出して生きているものだ。
      (中略)
  この灯火は場合によっては希望と名づけられ、
  場合によっては夢と名づけられ、
  また別の場合には勇気と名づけられる。
      (中略)
  私は、
  この灯火をあえて「ちいさなかみさま」と読んでいる。
  かみさまと呼ぶのは、
  宗教ではなくても、
  人を導いてくれるものとしては同じだと思うからだ。
  希望や夢や勇気は、
  名前のないかみさまといえるのである。
      (中略)
  世界は厳しく、矛盾に満ちていて、残酷だ。
  それでも、
  人は命ある限り生きていかなければならない。
  その時、
  人はどんな光を胸に灯し、
  よりどころとして人生の道のりを進んでいくのだろう。

23編の物語は、
「ちいさなかみさま」の「ちいさなおはなし」でした。