【神さまのいうとおり】2021・6・7
2021年06月07日
新聞の広告が言うとおり、
『神さまのいうとおり』谷 瑞恵(幻冬舎)を読みました。
表紙の帯に書いてあるとおりの癒しでした。
信じるということは、
相手に委(ゆだ)ねることだから、
自分を引っ込めて、
先入観を引っ込めることを、
呪文は教えてくれているのかもしれない。
もしゃもしゃの呪文も、
言葉に目的を委ねて、
無心になれるから効くのでは、
と瑛人が言っていた。
泣き虫がいるね。
泣けない泣き虫。
ゆるりと思い出す。
母が亡くなったとき、
セイが泣いていた。
大人が声を上げて泣くところを見るのは初めてだったから、
セイは奈菜よりも、
もっともっと悲しいのだと思ったのだ。
悲しみをくらべることなんてできないけれど、
奈菜も母親になった。
母を亡くしたことは乗り越えたけれど、
娘の紗和は何があっても失いたくない。
あのときのセイの気持ちがわかるような気がする。