【妙に】2021・6・9
2021年06月09日
今年もっとも暑い日。
昨日の読書。
妙にこの個所が心に残りました。
梶 よう子『本日も晴天なり』(集英社)
此度は、
つくづく考えさせられた。
子を信じすぎてもいかん。
信じなくてもいかん。
結句、
親というものは、
子が安心して戻って来られる場所であればいいと思ったが。
親の責任は、
子を独り立ちさえることだ。
そのために手を貸すことも必要だろうが、
子の思いを尊重することもときには必要だと知った。
できるかできないかではない。
やるしかないんだ。
折原 一『被告A』(早川書房)
被告の口が動いていた。
何かを彼女に語りかけているのだ。
彼女の耳に、
人定尋問の時に聞いた被告の声が蘇った。
「私は起訴状に書かれたことをやっていません。身に覚えがないのです。無罪です」
だが、今 被告の口は違う言葉を語っていた。
「おまえら、覚えてろよ。復讐してやる」