【今日という日】2021・10・7
2021年10月07日
夏生一暁『日々の歳時記』(PHP文庫)を開いて、
今日、10月7日のページを見ました。
仲秋
二十四節気 秋分(昼夜が等しくなり夜長の季節に)
七十二候 水始めて涸る(田畑の水が涸れる)
今日の名句 栗一粒 秋三界を蔵しけり 寺田虎彦
今日の極めつき季語 穭田(ひつじだ)
稲刈り後しばらくして、
稲の切り株からひこばえが出ることがある。
この再生した細い茎を「穭(ひつじ)」と呼び、
それが田一面に出ているものを「穭田」という。
癒される風景ではあるが、
この「穭田」にもどこかしら淋しさが漂う。
ひたひたとさざ波よする穭かな 村上鬼城
よく見かける風物だけど、
あれは「穭」というんだ。
あの田を「穭田」というんだ。
始めて知りました。
これで、
「ああ、穭田だ」と、
心に思い、
声に出して言える。
今朝の散歩で見た今日という日の空。