【金子成人(かねこ なりと)】2021・10・11
2021年10月11日
初めての人を読みはじめました。
金子成人という人。
『太陽にほえろ』
『大都会』
『鬼平犯科帳』
『剣客商売』
『御家人斬九郎』
『水戸黄門』
大河ドラマ『義経』などの脚本を手がけた人だそうです。
昨夜、はじめれ読んだこの人の作品は、
『ごんげん長屋 つれづれ帖(三)』(双葉文庫)
﨑山喜左衛門には、
建部家との関りを絶つと言いながら、
源六郎が通い出した近藤道場に足を向けてしまったことに、
自戒の念を覚えた。
実の息子に名乗れない切なさ。
「梅太郎なのかい」
「あぁ」
「大きく、なってたんだねぇ」
「あぁ」
梅太郎は掠(かす)れた声で答えた。
およしが三代目義平の家を出されたのは、
梅太郎が四つの頃だから、
二十五、六年ぶりの対面であった。
親子の対面が叶った切なさ。
これからしばらくは、
この人の作品を片っ端から読むことになりそうです。