初めての人を読みはじめました。
金子成人という人。
『太陽にほえろ』
『大都会』
『鬼平犯科帳』
『剣客商売』
『御家人斬九郎』
『水戸黄門』
大河ドラマ『義経』などの脚本を手がけた人だそうです。

昨夜、はじめれ読んだこの人の作品は、
『ごんげん長屋 つれづれ帖(三)』(双葉文庫)

旬1 

  﨑山喜左衛門には、
  建部家との関りを絶つと言いながら、
  源六郎が通い出した近藤道場に足を向けてしまったことに、
  自戒の念を覚えた。
実の息子に名乗れない切なさ。

  「梅太郎なのかい」
  「あぁ」
  「大きく、なってたんだねぇ」
  「あぁ」
  梅太郎は掠(かす)れた声で答えた。
  およしが三代目義平の家を出されたのは、
  梅太郎が四つの頃だから、
  二十五、六年ぶりの対面であった。
親子の対面が叶った切なさ。

これからしばらくは、
この人の作品を片っ端から読むことになりそうです。