昨夜は畠山健二『本所おけら長屋(十七)』(PHP文芸文庫)
シリーズ最新刊です。

旬1

たくさんの人情話から、
ひとつだけ引用します。
江戸南町奉行桑原肥後守樽紀の言葉です。
  その方は、
  亀吉に汚名を着せてまで、
  千太郎を庇(かば)おうとした。
  千太郎の心を思いやったからであろう。
  そして、
  亀吉が故意に人を傷つけるようなことはしないと、
  心から信じているからだ。
  だからこそ、
  汚名も怖くはなかった。
  そうではないか。