【本所おけら長屋(十七)】2021・10・12
2021年10月12日
昨夜は畠山健二『本所おけら長屋(十七)』(PHP文芸文庫)
シリーズ最新刊です。
たくさんの人情話から、
ひとつだけ引用します。
江戸南町奉行桑原肥後守樽紀の言葉です。
その方は、
亀吉に汚名を着せてまで、
千太郎を庇(かば)おうとした。
千太郎の心を思いやったからであろう。
そして、
亀吉が故意に人を傷つけるようなことはしないと、
心から信じているからだ。
だからこそ、
汚名も怖くはなかった。
そうではないか。