【堀 辰雄】2021・10・13
2021年10月13日
10日の読売新聞「よみほっと」に、
堀辰雄の詩の一節が載っていました。
僕は歩いてゐた。
風のなかを、
風は僕の皮膚にしみこむ
(『堀辰雄詩集』)
この村はどこへ行っても
いい匂いがする
僕の胸に
新鮮な薔薇(ばら)が挿してあるように
(『堀辰雄詩集』)
このごろ、
どこへ行っても、
どこを歩いても、
こんなことを思うことがなくなったなあと、
心にしみてそう思う。
ちょっぴりさみしい。