これもまた「ゆうあい便」準備中に見つけました。
『伝えたい~3・11を伝える街「とみおか」』
発行元 富岡町3・11を語る会
発行年月日はありませんが、
最終記事が2012年3月11日ですので、
それ以降と思われます。

旬1

  知らなかった危険・・・
  地震、津波の被害に遭い、
  混乱が収まらない町民に避難命令が・・・
  深刻な原子力発電所の事故とは夢にも思わず・・・
  避難命令に従い避難する町民たち。
  直ぐに帰れると着の身着のまま、
  2~3日程度の着替えと貴重品だけを持って車に乗り込み、
  普段なら富岡町から車で50分ほどの川内村に、
  最長で約9時間かけて移動する。
  避難する車の交通整理に当たる、
  半面マスクに防護服という格好の警官たち。
  避難する町民は驚いて尋ねる。
  「どうしたんですか?」と。
  「知らないんですか? 放射能が漏れているんですよ!」
  警官は答えた。 

     ふるさと
             佐藤紫華子
  呼んでも 叫んでも
  届かない
  泣いても もがいても
  戻れない

  ふるさとは
  遠く 遠のいて
  余りにも遠い

  近いけど 遠いふるさと

  あのふるさとは
  うつくしい海辺

  心の底の

  涙の湖にある
     (「原発難民の詩」より)