「熱風」(スタジオジブリ)10月号
  その成長しない社会を悲観的に受け止めるか、
  文明化が完了した「高原社会」と捉えるかで、
  恐らく見え方はまるで変ってきます。

「図書」(岩波書店)10月号
  最近の高校生は、
  自ら考えることを放棄した「学んでいるつもり症候群」にかかっているようなものだ。

「青春と読書」(集英社)11月号
  あって当たり前だと思っていたものを、
  根こそぎ失った時、
  初めて、
  こんなどうにもならないことが、
  自分の人生にも起こり得るのだと知った。

「高原社会」という言葉、
初めて知りました。
  「物質的貧困を社会からなくす」という
  ビジネスの使命がほぼ達成され、
  人々が、
  「無限の上昇・拡大・成長」という強迫観念から解放された社会。
のことだそうです。

「高原社会」では、
  安全で快適で便利なだけの社会から、
  生きるに値する社会へと変換すべく、
  教育・福祉・税制等の社会基盤のアップデートが求められる。

いわば、
「文明」から「文化」への移行なのかもしれません。

ちょうど、
十代までで子どもの成長が止まり、
成長から成熟へと向かうのと似たようなものらしい。
成人式はその通過儀礼なのかもしれない。
成長が完成したことを祝う儀式なのかもしれない。

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