昨日の山陰中央新報に、
榎本正樹さんが「山本文緒さんを悼む」を書いています。
直木賞受賞作『プラナリア』
  さまざまな理由によって働かない、
  働くことができない人たちを描いた短編集である。

受賞後、
心身ともに追い込まれ小説が書けなくなり、
復帰作は『アカペラ』
  その際に、
  「以前のような人の痛い部分を突くような作品を書けなくなってしまった」
  とおっしゃっていた。

そして、
最新長編が『自転しながら公転する』
  タイトルが示す通り、
  他者や社会と関係しながら生きることを宿命づけられた人間への
  洞察に満ちた作品である。

他の作品はいくつか読んでいるのに、
この三作はなぜか避けてきました。
この機に、
悼むために三作とも読みたいと思いました。

これまでも、
好きな作家が亡くなったとき、
そうしてきたように・・・。