【いざ読まん(3)】2021・11・3
2021年11月03日
今日は昨夜の読書から。
高橋顕徹『歎異抄をひらく』(一万年堂出版)
読んでもなかなか難しく、
理解できないことの多い本ですが、
この読み方をすれば、
少なくとも読み進められます。
解らない処は深く考えないで、
サクサク読み飛ばして、
ピクンと心が跳ねる処を大事にすれば、
それでいいんじゃないか、
そう思うと随分と気が楽になります。
昨夜のピクンは「第9章」にありました。
「本文」でも「意訳」でもなく、
私の理解のままに紹介します。
浄土は極楽のはずなのに、
多くの人間は急いで行きたいとは思わない。
それどころか、
ちょっとした病気にでもかかると、
“死ぬのではなかろうか“
と心細く思えてくる。
これも煩悩のしわざである。
この世は苦悩に満ちているのに、
あたかも「故郷のごとき捨て難く」、
浄土が恋しいなどと思う者も少ない。
それもまた人間の煩悩だ。
だが、
安心せよ。
この世が「どんなに名残惜しく思えども」
この世との縁が尽き、
生きる力を失ったら、
誰も浄土に行くのだ。
そんな「浄土へ急ぐ心のなき者」をも、
一人も見捨てることなく、
弥陀は愛おしく思い、
憐れんでくださるのだ。
昨夜はここまで読み進めて、
なにかしらの心の平安を得て、
心地よく眠りにつくことができたように思います。