【愛が いっぱい いっぱい】2021・11・5
2021年11月05日
止揚学園:福井達雨=文と絵『愛が いっぱい いっぱい』(偕成社)
十一月のページを開きました。
フォークダンスがおわり、
席にかえってきた何人かの子どもたちの笑顔が消え、
目に涙があふれていました。
驚いてたずねました。
「どうしたんや。」
子どもたちはしょんぼりとして、
声をだそうとしません。
そばにいた保母の三田さんが、
この子どもたちがまちの子どもたちと手を握って踊ろうとしたら、
まちの子どもたちが、
“恐い” “汚い”といって手をつないでくれなかったんです。
仕方なく、
私たちだけが躍ったのですが、
たまらない思いでした。
1994年発行のイラストエッセイです。