昨日、届けていただいた一冊
『花と緑の歳時記365日』(毎日新聞出版)
早速、11月10日のページを開きました。

    生涯にこの一音を朴落葉  有馬朗人

  静かな林を歩いていると、
  大きな朴の葉が一枚、
  ばさっと音を立てて舞い散りました。
  深いもの思いにひたっていた心に、
  ふいにその音がしみわたります。
  この音を、
  いまこの瞬間を、
  生涯忘れることはないでしょう。

旬1

手にして、
「おっきいなあ」と、
思わず声が出たものが二つあります。
隠岐の人からいただいた朴の葉と、
沖縄の方からいただいた月桃の実です。
そのことを、
くださった方の貌(かお)といっしょに、
痛切に思い出しました。