【朴(ほお)】2021・11・11
2021年11月11日
昨日、届けていただいた一冊
『花と緑の歳時記365日』(毎日新聞出版)
早速、11月10日のページを開きました。
生涯にこの一音を朴落葉 有馬朗人
静かな林を歩いていると、
大きな朴の葉が一枚、
ばさっと音を立てて舞い散りました。
深いもの思いにひたっていた心に、
ふいにその音がしみわたります。
この音を、
いまこの瞬間を、
生涯忘れることはないでしょう。
手にして、
「おっきいなあ」と、
思わず声が出たものが二つあります。
隠岐の人からいただいた朴の葉と、
沖縄の方からいただいた月桃の実です。
そのことを、
くださった方の貌(かお)といっしょに、
痛切に思い出しました。