昨日のニュースで、
瀬戸内寂聴さんの訃報を耳にしました。
99歳だったそうです。

「あの世があると思っているので死ぬことは怖くはない」
と生前のインタビューに答えておいででした。
「あの世でいろんな人に会えるから楽しみ」とも。

昔、
徳島で寂聴さんの講演を聞きました。
執筆の原風景がテーマでした。
自分の原風景は、
親子三人で夕日の中を歩く姿で、
大庭みな子の原風景は、
大空襲で焼け野原になった大阪の街の姿だと、
そんな話でしたが、
深く深く心に残りました。

「原風景」という言葉に、
色も形も質量も備わりました。

読みさしてそのままになっていた、
寂聴さん訳の「源氏物語」を、
久しぶりに読みました。
旬1