今朝の書評で思い出しました。
そういえば、
先週の山陰中央新報の書評にも「差別」の文字がありました。
  葉奈の「気の毒」という言葉は、
  「傲慢(ごうまん)」であると指摘される。
  かく言う評者も以前、
  友人を哀れんで発した言葉が差別となる過ちを犯した。
  後悔しても許されないが、
  今も猛省を続けている。

書名:『翡翠色の海へうたう』(KADOKAWA)
著者:深沢 湖
書評:新緑野分(作家)

同情がすべて傲慢とは思いません。
憐情がすべて差別とも思いません。
「惻隠の情」は、やっぱり「仁の端」だとは思います。

ただ、
善行に自己満足が影のようにつきまとうように、
「かわいそう」は高みから見おろす視線がつきまとうものです。