『花と緑の歳時記365日』(毎日新聞出版)
旬1
4月から6月まで読みました。
それぞれの月から一句ずつ。
4月 1日 さまざまのこと思ひ出す桜かな  松尾芭蕉

5月13日 娘に貰ひ母に供へてカーネーション  守屋和子

6月26日 逢ひたくて蛍袋に灯をともす  岩淵喜代子

いかなごのくぎ煮を見ると決まって彼の顔を思い出す。
推しピンを見ると決まって彼女からの手紙を思い出す。
野球帽を見ると決まってベッドで正座の彼を思い出す。

そんなふうに、
自分だけの思い出の縁(よすが)があります。