今日の講演で、
高校三年生が書いたクラス日記を読みながら、
感極まって涙が出そうになりました。
  これが最後となって、
  その日の夜、母はいなくなってしまいました。
  親が亡くなってはじめて親のありがたみが分かりました。
  何かにつけて反抗しまくっていた日々がすごく申し訳なく思えます。
  なんか、高一の初めごろの漢文で、
    樹、静かならんと欲すれども風やまず、
    子、養わんと欲すれども親待たず。
  というのを習った記憶があるけれど、
  ほんとだなあって、しみじみ思いました。

齢を重ねた彼女に出会い、
目の前でこの日記を読んで、
あの時の、
高校三年生の彼女に、
もう一度、
出会うことができたなら、
「あんたはまっとうな先生になっていたよ」
と教えてあげたい。
  あんたが書いた日記に何十年ぶりかで出会い、
  目を真っ赤にして聴いていたよ。
と伝えてあげたかった。