【いざ読まん(9)】2021・11・18
2021年11月18日
ホメロスの生涯はよく分かっていないそうです。
伝へロトドス作「ホメロス伝」の他にも、
ホメロスの生涯を書いたものがあると知って、
早速、買いました。
ヘーシオドス「ホメーロスとヘーシオドスの歌競べ」がそれです。
ヘーシオドス『仕事と日』(岩波文庫)の収められています。
ホメロスの経歴についての諸説の部分はサクサク読み進めて、
ヘシオドスとホメロスの質疑応答に最初の「ピクン」がありました。
「人間にとって最善にして最悪なることは何か」と、
「ヘーシオドス」に問われて、
「ホーメロス」が答えます。
喜んでその問いに答えよう。
みずからがおのれの規範たるこそ、
善人については何よりも好ましく、
悪人については何よりも忌(い)むべきことじゃ。
カントが言うところの、
「内なる道徳律」
ということかな?