【氷解】2021・11・19
2021年11月19日
伝へロトドス作「ホメロス伝」では分からなかったことが、
ヘーシオドス作「ホメーロスとヘーシオドスの歌競べ」を読んで氷解しました。
海から帰ってきた子供らにホメーロスが尋ねます。
海に狩する男の子らよ、
なんぞ獲物はありたるか。
すると子供らは、
捕らえたるは捨て置きたり、
捕らえざりしはここに持つ。
と答えたが、
ホメーロスにはその言葉の意味が判らず、
どういう意味かと子供らに訊ねた。
子供らが答えて、
漁では獲物が何もなく、
虱(しらみ)捕りをしたが、
捕った虱はその場に捨ててきたものの、
捕れなかった虱は今も着物の中に持っているのだといった。
なんだ、そういうことか。
言われてみれば簡単なことでした。
何か抽象的なことかと思っていました。
勝手に・・・。