「AERA」に載ったその記事。
  外出先のトイレの個室に入り、
  手動搾乳機を取り出した。
  洋服のボタンを外し、
  片胸ずつ搾乳する。
  ひざの上に置いたスマートフォンの画面には、
  保育器の中で眠るわが子の姿。
  こんな場所で搾乳している自分が哀れで涙がこみ上げる。
  でも、
  赤ちゃんに直接飲ませるママたちが使う授乳室はつらくて入れない。
  「涙も体液なんだから。泣いているぐらいなら母乳を出せ!」
  そう自分を奮い立たせた。

初めて「AERA」で涙した。
11月22日号。