【ひねもすなむなむ】2021・11・22
2021年11月22日
昨夜から読み始めた小説。
名取佐和子『ひねもすなむなむ』(幻冬舎文庫)
ウチはまだ送り火を焚いてねえから、
お母さんがきっとそのへんにいる。
千蓮(ちれん)はそう言ってあたりを見まわし、
「仁心(にしん)さんは怖いか」と笑った。
仁心は少し考え、余裕の笑みを返す。
怖がりを克服したわけではないが、
今は本当に怖くなかった。
このお盆の棚経で、
幽霊でもいいからもう一度死者と会いたいと、
望んでいる生者がどれほどいるか、
よくわかったからだ。
先日いただいたメールを思い出しました。
日本のハロウィンでは、
仏さんが現れたりしてくれないのかな・・・と、
どうしようもないことをが頭を巡ります。