原田マハ『まぐだら屋のマリア』(幻冬舎文庫)
本の裏表紙に、
  過去に傷がある優しい人々、
  心が喜ぶ料理に癒され、
  紫紋はどん底から生き直す勇気を得る。
そんな話と思って読み進めました。
確かにそんな話ではありました。
が、
読み終えて思います。
この話はどこまでも「マグダラのマリア」の話だと。
  マグダラのマリア
  お墓の前で 泣いていた。
  イエスが そばに立っていらっしゃったのに
  マリアは 気がつかなった。
    (『絵でみる こどもとおとなの はじめての 聖書』至光社)
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