福井達雨『愛がいっぱいいっぱい』(偕成社)
12月になりましたので、
12月のページを開きました。
 旬1

止揚学園の設立者・福井さんが、
知り合いの幼稚園の先生から、
サンタクロースを頼まれたときの話。
幼稚園の子どもたちから歓声があがりますが、
サンタクロースが恐くて泣きだす子もいます。
  そのときでした。
  若いお母さんが子どもに、
    なにを泣いているの。
    よく見なさい。
    あの中には人が入っているのですよ。
    だから、少しも恐くないでしょ!
  と叫びました。
  私は悲しさが心につき上がってきました。

私が何回かサンタクロースをした保育所では、
子どもたちの質問に答える時間がありました。
「いまトナカイはどこにいるんですか?」
「サンタさんは普段は何していますか?」
「保育所には煙突がないのに、どこから入ってきたんですか?」
などなど・・・

そのとき保育所の先生たちから必ず言われること。
答えはお任せしますが、
くれぐれも子どもたちの夢を壊さないでください。」