【講演で読んだ本】2021・12・6
2021年12月06日
この間の講演で手にした本、
そして読んだ個所。
悲しくなったら飯を食え、
食った分だけ生きていけ。
また悲しくなったらまた飯を食え。
その食った分だけ生きていけ。
(鈴木るりか『さようなら、田中さん」小学館)
私にとって愛は、
ぬくもりです。
小さな勇気であり、
やむにやまれぬ自然の衝動です。
(向田邦子「ゆでやまご」:松田哲夫編『中学生までに読んでおきたい哲学』(1)あすなろ書房)
このときわたしは、
二百円の労賃と、英和辞典一冊と、
欲しいものがあれば働けばいい、
働いても買えないものは欲しがらなければいい、
という世間の知恵を手に入れた。
(井上ひさし「万引き」:松田哲夫編『中学生までに読んでおきたい哲学(2)あすなろ書房)
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大木 実
少年の日 読んだ「家なき子」の物語の結びは、
こういう言葉で終わっている。
・・・前へ。
僕はこの言葉が好きだ。
物語は終わっても、
僕らの人生は終わらない。
僕らの人生の不幸は終わりがない。
希望を失わず、
つねに前へ進んでいく、
物語のなかの少年ルミよ。
僕はあの健気なルミが好きだ。
辛いこと、厭なこと、哀しいことに出会うたび、
僕は弱い自分を励ます。
・・・前へ。
(木坂 涼・水内喜久雄編『いま中学生とよみたい101の詩』民衆社)
講演の朝、
やっと探し出した本もありました。
講演の直前、
中学校の教室の前に並べてあったのをお借りした本もありました。
偶然にも助けられました。