山村美紗を久しぶりに読みました。
新聞に、
あなたは山村美紗派?
それとも夏木静子派?
という記事があったからです。
キャサリンがデビューした『花の棺』(光文社文庫)
旬1
解説を詩人の郷原宏さんが書いています。
その中に彼女の言葉が引用されています。
  私は、
  古びた土塀の前に、
  ぴっかぴかのスポーツカーが停まっているようなポスターが好きだ。
  高層ビルの前に置いたのでは、
  スポーツカーのすばらしさはひきたたない。
  だから、
  私は古い都の京都を舞台に、
  アメリカ娘のキャサリンが活躍する推理小説を書きつづけてきた。

ああ、そういうことなのか、
と思いました。

余談ながら、
山村美紗は、
京都の中学校の「国語の先生をやめて江戸川乱歩賞に応募し」たのだそうです。

そして今朝から、
夏木静子のデビュー作を読み始めています。
『Wの悲劇』(光文社文庫)です。