【続・初耳】2021・12・23
2021年12月23日
二つ目の初耳は、
今朝の朝日新聞「天声人語」の「明順応」がそれです。
真っ暗な映画館に入ると、
最初は何も見えない。
目が慣れるに従って、
並んでいる椅子が浮かび上がってくる。
こうした過程を「暗順応」という。
ここまではよく知られているし、
私も耳にも口にもしてきましたが、
その逆が「明順応」だそうです。
こちらは初耳でした。
夜中に電灯をつけると、
しばらくはまぶしくてものが見えにくい。
それが時間が経って、
明るさに慣れてくると、
あたりが見えてくる。
そういうことらしい。
前首相、前々首相の「聞かない」「語らない」姿勢の後で、
現首相の「聞く」「語る」姿勢がまぶしく見えているだけで、
やがてその実相が見えてくる、
もうすでに見え始めているというのが今朝の「天声人語」でした。
確かに確かに、
そういうことは世間によくあるように思いました。
耳障りのいい言葉、
見栄えのいい行為に惑わされていることは、
目が慣れてくると失望も大きいものです。