昨日の朝日新聞「折々のことば」は、
インドネシア現代史研究者の倉沢愛子さんでした。
  それでも何とかやってこられたのは、
  私にはいつも逃げ場があったからだ。

私にはわかる。
逃げたいと思うことがあったし、
逃げ場もあったから。

でも、
そう思えるのは、
逃げ出したいと思ったことのある人と、
逃げ場があった人たちだ。

逃げ場がなかった人や、
逃げ場が必要なかった人には、
おそらく分からないだろう。

人が人に、
自分の経験を伝えるのは難しい。

それなのに、
人は人に、
自分の経験知や経験則を押しつけようとする。