「青春と読書」1月号(集英社)に、
朝井リョウさんが書いています。
  人間を生かすものは何なのか、
  目の前に、
  生きることと死ぬことが、
  並んでいるとき、
  生きることを選ぶきっかけになり得るものは何か。

彼の最新作『正欲』のテーマだそうです。
買ったものの一行も読んでいませんが・・・。

だから、
彼の考える「何か」は分かりません。

言われてみて考えます。
「死」と「生」が目前に並んでいるとき、
「生」を選ぶきっかけって、
ほんとうのところ何だろう?

まだ生きたいという思いだったような、
まだ死にたくないという思いだったような。

ずっと昔、
交通事故に遭ったときは、
ダメかなと何度も思いましたが、
そのとき、
  今朝は出かける前に、
  寝ている子どもたちの頭を、
  なでてやらなかったなあ。
という後悔が心に迫って、
「もう一度なでてやるまで死んでたまるか」と、
そんなことを思いながら救急車を待っていたなあと、
ふと思い出しました。