トルストイ『文読む月日』上(ちくま文庫)
いつものように新年もサクサク読んで、
いくつか新年の心にひっかかった個所を引用します。

1月1日
  第二義的なものを多く知るよりも、
  真に善なもの必要なものを、
  少し知るほうがよい。
        (トルストイ)

1月4日
  すべての人が、
  それぞれの重荷を負い、
  それぞれの欠点を持っている。
  何人(なんぴと)も、
  他人の助けなしで暮らせるものではない。
              (『聖賢の思想』)

1月6日
  善をなすには努力が必要であるが、
  悪を行わぬためには、
  より以上の努力が必要である。
             (トルストイ)

1月7日
  もし腹が立ったら、
  何かをしたり言ったりする前に、
  十まで数えるがいい。
  それでもまだ心が鎮まらなかったら百まで、
  それでもまだなら千まで数えるがいい。
               (ジェファーソン)

1月10日
  真の教育の目的は、
  人々に善事をおこなわしむるばかりでなく、
  そのことに喜びを感ずるようにさせることである。
                 (ジョン・ラスキン)

1月27日
  母親が命がけで自分の子供を、
  たった一人のかわいい子供を、
  育て守ってゆくように、
  われわれのなかに生きとし生けるものへの、
  友愛の情を育て守ってゆかねばならない。
               (メッタスッタ)

1月29日
  人生は学校であり、
  そこでの失敗は、
  成功よりもすぐれた教師である。
      (スレイマン・グラナードスキー)

すべてを自分への戒めと受け取りました。

引用しなかった個所に多く見られた語は、
キリストとか信仰とか神とか、
死とか霊とか、
そんなことだったように思います。