【みいつけた(1)】2022・1・10
2022年01月10日
昨日、
毎日新聞の書評で、
おもしろい詩を見つけました。
遠い昔のこの日
鎌倉の然(さ)る産院で生まれたと聞いているが
生まれた覚えはない
人間に生まれていたと気が付いたときも
まだ気が確かではなかったので
驚かずに済んだのは幸いだった
(中略)
死ぬ時はどういうものなのだろう
(中略)
平素もう充分に生きたから満足だと思っていても
その一瞬 びっくりするだろうなあ
人が死ぬ時と
オタマジャクシが蛙になる時とでは
どちらがびっくりするものなのだろうか
(池田澄子「たまたま誕生日」より)
書評に取り上げられた本は、
池田澄子『本当は逢いたくて』(日本経済新聞出版)
ちょっと高いので、
ちょっと迷っています。
買うか買うまいか・・・。