昨日、
毎日新聞の書評で、
おもしろい詩を見つけました。

  遠い昔のこの日
  鎌倉の然(さ)る産院で生まれたと聞いているが
  生まれた覚えはない
  人間に生まれていたと気が付いたときも
  まだ気が確かではなかったので
  驚かずに済んだのは幸いだった
     (中略)
  死ぬ時はどういうものなのだろう
     (中略)
  平素もう充分に生きたから満足だと思っていても
  その一瞬 びっくりするだろうなあ
  人が死ぬ時と
  オタマジャクシが蛙になる時とでは
  どちらがびっくりするものなのだろうか
         (池田澄子「たまたま誕生日」より)

書評に取り上げられた本は、
池田澄子『本当は逢いたくて』(日本経済新聞出版)

ちょっと高いので、
ちょっと迷っています。
買うか買うまいか・・・。