スクラップブックとして使い始めたノート。
おそらく二十代から三十代のもの。

旬1

最後のあたりに筆ペンで書き込みがありました。

花2

ずっと昔に書いたらしい文章。
引用やら感慨やら・・・。
  二人を見て感じたことは、
  大した人生を歩まなくてもいい、
  平々凡々の人生が行き着く晩年が、
  こういう形の暮らしなら、
  それこそ幸せではないか・・・。
  千鶴はそんな風に思ったのである。
     (藤原緋沙子『結い雪』文春文庫)

こんな書き込みもありました。
  「ネギ」と呼ばれた高木先生
  教育の目的は不正を妨げることではない。
  不正をしようと思えばできるところで、
  不正をしない人間をつくることだ。

  己のものであり、
  己のものでない人生。