【夜が広い】2022・2・21
2022年02月21日
昨夜、
今、話題の小説を読みました。
浅田次郎『母の待つ里』(新潮社)
第一話「松永徹氏の場合」に、
「夜が広い」という表現がありました。
はじめて目にした言い回しで新鮮でした。
「夜が深い」とか、
「夜が濃い」とか、
そういう言い方はよくしますが、
「夜が広い」とは、
どういう感覚だろう?
夜が広い。
際限なく。
心許(こころもと)ないほど。
たとえば、
宇宙のただなかをあてどなく漂っているような。
そんなふうに続けられても、
実感がわかない。
でも、
いい表現だなって思いました。