昨日の朝日新聞の書評。
「稲泉 連が薦める文庫 この新刊!」で、
稲村さんが薦める文庫の一つに、
石牟礼道子『魂の秘境から』(朝日文庫)がありました。
  4年前に亡くなった石牟礼道子さんの遺作。
  語りによって描かれる多くは、
  幼少の頃の水俣での記憶だ。
  「魂が遠ざれきする」
  という言葉が印象に残った。
  《遠ざれき》とは、
  〈どことも知れず、遠くまでさまよって行く〉
  との意味という。

「遠ざれき」
私の心にも深く残りました。

もう一ヶ所、
  海を汚すということは、
  〈わたしたちの魂が還(かえ)りゆくところを失うということ〉
  だという言葉が胸に刺さる。
私の心にも突き刺さりました。