【遠ざれき】2022・2・21
2022年02月21日
昨日の朝日新聞の書評。
「稲泉 連が薦める文庫 この新刊!」で、
稲村さんが薦める文庫の一つに、
石牟礼道子『魂の秘境から』(朝日文庫)がありました。
4年前に亡くなった石牟礼道子さんの遺作。
語りによって描かれる多くは、
幼少の頃の水俣での記憶だ。
「魂が遠ざれきする」
という言葉が印象に残った。
《遠ざれき》とは、
〈どことも知れず、遠くまでさまよって行く〉
との意味という。
「遠ざれき」
私の心にも深く残りました。
もう一ヶ所、
海を汚すということは、
〈わたしたちの魂が還(かえ)りゆくところを失うということ〉
だという言葉が胸に刺さる。
私の心にも突き刺さりました。