【続・司馬遼太郎】2022・2・24
2022年02月24日
我が家にある《司馬遼太郎》は二冊。
そのうちの一冊を読みました。
『最後の将軍』(文春文庫)
徳川慶喜は77歳で亡くなったそうです。
風邪をひいて40度の高熱が出た時、
主治医に肺炎ではないかと、
何度も何度も尋ねたと司馬遼太郎は書いています。
「肺炎なら覚悟するが・・・」と口にしたとも。
事実、
慶喜のいうとおり急性肺炎であり、
高熱が出たときはすでに両肺ともおかされていた。
大正2年11月21日、
臨終の直前、
主治医が枕頭で、
「お苦しゅうございますか」
ときくと、慶喜はかすかに、
「ただ衰弱をおぼえる。しかし苦しさは去った」
とひどく正確に説明した。
それが最期のことばであった。
それから数分後の午前4時10分、
息をひきとった。
徳川慶喜77歳、
先日、亡くなった西郷輝彦さんは75歳。
私は今年の8月には71歳。
生きること死ぬることについて、
静かに深く思念することが多くなりました。