【理不尽】2022・3・2
2022年03月02日
2月27日の山陰中央新報、
「文芸インタビュー」はアルベール・カミュでした。
仏文学者・中条省平さんが言っています。
カミュは、
人が殺されること以上の理不尽はないと考えた。
だからナチスを支持した作家の死刑に反対したし、
革命のための処刑も、
戦争や原爆投下も批判しました。
ウクライナのことが報じられるたびに、
この言葉を思い出します。
カミュの『ペスト』についての記事の中に、
中条さんの言葉が引用されています。
ヒーローはいない。
災厄と闘う唯一の方法は、
「誠実さ」であり、
自分の仕事を果たすことだ。
グランのような凡庸な人間こそが英雄なのだと、
訴えているのだと思います。
コロナが話題になるたびに、
この一節を思います。
そうして、
誠実と凡庸を持ち続けたいと思います。
微力ながら、
私は私の「自分の仕事」を果たしたいと思います。