2月27日の山陰中央新報、
「文芸インタビュー」はアルベール・カミュでした。

仏文学者・中条省平さんが言っています。
  カミュは、
  人が殺されること以上の理不尽はないと考えた。
  だからナチスを支持した作家の死刑に反対したし、
  革命のための処刑も、
  戦争や原爆投下も批判しました。

ウクライナのことが報じられるたびに、
この言葉を思い出します。

カミュの『ペスト』についての記事の中に、
中条さんの言葉が引用されています。
  ヒーローはいない。
  災厄と闘う唯一の方法は、
  「誠実さ」であり、
  自分の仕事を果たすことだ。
    グランのような凡庸な人間こそが英雄なのだと、
    訴えているのだと思います。

コロナが話題になるたびに、
この一節を思います。

そうして、
誠実と凡庸を持ち続けたいと思います。

微力ながら、
私は私の「自分の仕事」を果たしたいと思います。