今日の朝日新聞に、
『金子みすゞ名詩集』(彩図社)の広告。

その中で、
この詩が紹介されています。
   こだまでしょうか

  「遊ぼう」っていうと
  「遊ぼう」っていう。

  「馬鹿」っていうと
  「馬鹿」っていう。

  「もう遊ばない」っていうと
  「遊ばない」っていう。

  そうして、あとで
  さみしくなって、

  「ごめんね」っていうと
  「ごめんね」っていう。

  こだまでしょうか、
  いいえ、誰でも。

震災の後、
テレビやラジオや、
あちこちで、
この詩を目にし耳にしたなあと、
いま思い出す。

なぜ、この詩だったのだろう?
そのころは、
ああそういうことかと、
よくわかっていただろうのに、
それがどうしても思い出せない。