今日の朝日新聞「日曜に想う」は、
国末憲人ヨーロッパ総局長が書いています。

今回のウクライナ軍事侵攻と、
19年前のイラク戦争の共通点を指摘します。

ウクライナでは、
  戦争を予見する人はほとんどいなかった。
  起きないと、誰もが信じていた。

  「ここからは戦車も見えないし」
  「ロシアがそんなことをするはずがない」

イラクでも、
  現地では誰も、
  攻撃の可能性を本気に受け止めていなかった。
  市場でや飲食店は普段通り多くの人でにぎわっていた。

  イラク戦争が勃発したのは、
  その翌月の03年3月20日である。

  思い起こすと当然だが、
  その時は愚かにも気付かなかった。
  イラク人の見立てをいくら集めても、
  戦争が起きるかどうかはわからない。
  戦争を始めるのは、
  イラク人ではないからだ。

イラク戦争を始めたブッシュ政権と、
ウクライナを攻撃しているプーチン政権には、
通じるものがあると言います。
  今日と同じ明日が訪れると思い描いて一日を生きる人々に、
  思いが至らない。