【共通点】2022・3・13
2022年03月13日
今日の朝日新聞「日曜に想う」は、
国末憲人ヨーロッパ総局長が書いています。
今回のウクライナ軍事侵攻と、
19年前のイラク戦争の共通点を指摘します。
ウクライナでは、
戦争を予見する人はほとんどいなかった。
起きないと、誰もが信じていた。
「ここからは戦車も見えないし」
「ロシアがそんなことをするはずがない」
イラクでも、
現地では誰も、
攻撃の可能性を本気に受け止めていなかった。
市場でや飲食店は普段通り多くの人でにぎわっていた。
イラク戦争が勃発したのは、
その翌月の03年3月20日である。
思い起こすと当然だが、
その時は愚かにも気付かなかった。
イラク人の見立てをいくら集めても、
戦争が起きるかどうかはわからない。
戦争を始めるのは、
イラク人ではないからだ。
イラク戦争を始めたブッシュ政権と、
ウクライナを攻撃しているプーチン政権には、
通じるものがあると言います。
今日と同じ明日が訪れると思い描いて一日を生きる人々に、
思いが至らない。