【選択の余地】2022・3・22
2022年03月22日
一度手放した岩波文庫を、
もう一度買って、
久しぶりにビブリオマンシー。
『ことばの花束』と『ことばの贈物』
この占い、
ページを開くのは無作為だけど、
そのページからどの言葉を選ぶかは、
ささやかな選択の余地があります。
というわけで、
今朝のビブリオマンシーは、
《ことばの贈物》
海のほか何も見えないときに、
陸地がないと考えるのは、
けっしてすぐれた探検家ではない。
(ベーコン『学問の進歩』)
ふと、ヘレンケラーの言葉が思い出されます。
目の前の扉が閉まっていても、
別の扉は必ず開いている。
《ことばの花束》
我々は花を散らす風において、
歓びあるいは傷むところの我々自身を見いだすごとく、
ひでりのころに、
樹木を直射する日光において、
心萎(な)える我々自身を了解する。
すなわち我々は、
「風土」において、
我々自身を、
間柄としての我々自身を見いだすのである。
(和辻哲郎『風土』)
「間柄としての我々自身」、
いいことばだなと思います。
今日一日、
「希望」と「間柄」で生きていこうと思います。