一度手放した岩波文庫を、
もう一度買って、
久しぶりにビブリオマンシー。

『ことばの花束』と『ことばの贈物』

この占い、
ページを開くのは無作為だけど、
そのページからどの言葉を選ぶかは、
ささやかな選択の余地があります。

というわけで、
今朝のビブリオマンシーは、
《ことばの贈物》
  海のほか何も見えないときに、
  陸地がないと考えるのは、
  けっしてすぐれた探検家ではない。
         (ベーコン『学問の進歩』)

ふと、ヘレンケラーの言葉が思い出されます。
  目の前の扉が閉まっていても、
  別の扉は必ず開いている。

《ことばの花束》
  我々は花を散らす風において、
  歓びあるいは傷むところの我々自身を見いだすごとく、
  ひでりのころに、
  樹木を直射する日光において、
  心萎(な)える我々自身を了解する。
  すなわち我々は、
  「風土」において、
  我々自身を、
  間柄としての我々自身を見いだすのである。
             (和辻哲郎『風土』)

「間柄としての我々自身」、
いいことばだなと思います。

今日一日、
「希望」と「間柄」で生きていこうと思います。

 

旬1