【4月3日の歌と句】2022・4・6
2022年04月06日
4月3日の朝日歌壇から。
「怖いよ」と「死にたくない」と幼子はカメラに語る地下壕の中 (東京都)八巻陽子
車椅子の息子を押して進む母まだ見ぬ国境までの道のり (寝屋川市)今西富幸
一杯の紅茶とパンに涙する捕虜となりたるロシアの兵士 (観音寺市)篠原俊則
少年の目から涙がこぼれ落ち「パパをキエフに残して来たんだ」 (東京都)堀江昌代
私の気持ちを代弁してもらった句が、
同じ日の朝日俳壇にありました。
こんなにも哀しい春があるものか (枚方市)石橋玲子
事実で語られるウクライナが、
情緒で詠まれると、
ちぢんだ心が束の間ぬれる。